石川硝子工藝舎

1200℃を超える真っ赤に燃える窯の前に立ち、ひとつひとつ息を吹き込みながら形作られる「吹き硝子」。
生身の人間のエネルギー、流れるよう繰り返される動作。
仕事の隅々まで健やかさを感じるものづくりです。

石川さんの器は、気取らない、とにかくよく働く器です。(まるで石川さんのよう!)
代表作のコップは、手にしっくりくるだけでなく、口元がスッと飲めるよう工夫されていたりと、細やかな点まで使う人への眼差しが向けられます。
日々の風景に溶け込み、家族を優しく見守ってくれているような心地よさを感じます。

石川硝子工藝舎 / 石川 昌浩
倉敷芸術科学大学にて倉敷ガラスの第一人者・小谷眞三氏に師事。岡山県早島町に窯を構え、19年に吹業20周年を迎える。21年には日本民藝館賞・大賞を受賞し、ますます精力的に活躍している。