【終了】ソメヤミト2015/春夏 展示受注会

ソメヤミト2015/春夏 展示受注会
 
概要

会期:10/25(土)〜27(月) 10:00-18:30 ※終了しました
会場:bollard(岡山県玉野市築港1-10-6)



美作の難波邸に工房を構える染織家“ソメヤスズキ”と、デザイナー“ミト”がはじめた、衣服のプロジェクト「ソメヤミト」。
初お披露目となる今回は、2015春・夏の展示受注会です。

繋がりや縁を大切に作った衣服は、繋がりや縁のあるところで展示したいと、bollardでも開催される運びとなりました。

期間中はデザイナーと染織家の二名が在廊しておりますので、素材のことや染色のことなど、お気軽にご質問ください。

皆様のお越しをお待ちしております。


私たちは服をつくろうと思います。
素材と、色と、形と、つくる過程と、関わる人。
すべてが納得できるまで、きっと長い時間がかかるけれど、
それはとても自由なことだと思います。

“気持ちよく作って、気持ちよく着てもらえる服でありたい”

オーガニックコットンと天然染料で作る服。
ソメヤミトのはじまりです。

− ソメヤミト



ソメヤミトの公式サイト
洋服の写真はこちらから



 
bollardからソメヤミトへの質問

「ソメヤミト」の初お披露目に際し、まずはたくさんの方に見て、試着して、知っていただき、作り手にその経験が活かされる場となればと思っています。

『食べ物と違って、なかなか知ることのできない衣服の向こう側。
素材は、原料を追えるものを。染料は、生きているものを。』

そんなソメヤミトの特徴や見どころを踏まえつつ、メンバーの方々にbollardからの質問にお答えいただきました。
3回に分けて更新します。

会期までお楽しみいただき、ソメヤミトの魅力を紐解くきっかけとなれば幸いです。


ソメヤミトの4名のメンバー:
染織家のソメヤスズキこと鈴木菜々子さん
ファッションデザイナー/パタンナーの水戸守奏江さん
菜々子さんのご主人でありアートディレクター/デザイナーの鈴木宏平さん
フォトグラファーの片岡杏子さん



someyamito_01
ソメヤスズキが工房を構える美作の難波邸にて撮影(ソメヤミトのサイトで他のカットもご覧いただけます

質問1
出会いときっかけについて


bollard:
まずは、4人の出会いについて教えてください。ソメヤミトをはじめられるきっかけは、鈴木夫妻が西粟倉に暮らし始めたことが影響していますか?


水戸守:
そもそもの出会いは、カメラマンの片岡と私が、同郷という縁もあり、親交があったことが始まりです。全員がおなじ大学出身ですが、私と鈴木夫婦は学生時代は特に親交はなく、大学を卒業してから、片岡を介して知り合いました。

彼ら3人は東京でしばらく同居しており、岡山に住んでいながらも、私はその家に何度かお邪魔していました。なので、菜々子が、普段から、食べる物や肌に触れるものを丁寧に選び取っていることを知っていましたし、丁度わたし自身、マクロビオティックに心酔している時期もあり、そういったモノの選び方をした生活をしていたので、言葉にしなくとも、大きな共有がそこには有りました。

今年に入って、私がフリーランスで活動し始めてから、彼女達から、服を作りたいとの話をもらい、2月のはじめに岡山で行ったミーティングがスタートとなります。


鈴木菜々子:
まず私たち夫婦が、仕事として草木染めを選び、「ソメヤスズキ」を立ち上げたキッカケには、東京から山村へ移り住んだことが大きく影響していると思います。

大学卒業後からフリーランスでデザイン、主にwebデザインを軸として仕事をしてきました。東日本大震災・原発事故を経て辿り着いた土地での暮らしは、ダイレクトに自分たちの仕事に対する疑問へと繋がり、それはそのまま私たちにとって、これから先の人生をどう選び取っていくかということでした。

豊かな環境で、自らの手でものをつくって暮らすことができるという一種の安心感は、今までの私たちにはないものでした。そしてそれは、自給自足や手仕事の復元とか、環境保全や地域活性を目指すということではなく、新しい価値観をつくっていけるという希望です。

背景を語らずとも、服として魅力あるものをつくりたい。たったひとつのその着地点を共有できる、それぞれの分野のプロフェッショナルに声をかけて始まったのが今回の「ソメヤミト」というプロジェクトです。とても近い関係の中でそれが実現できたことは、とてもしあわせなことだと思っています。


 
someyamito_01
奄美大島の染色工房にて撮影(ソメヤミトのサイトで他のカットもご覧いただけます

質問2
進め方について


bollard:
染織家とファッションデザイナーが共にブランドを立ち上げるというのは珍しいケースです。物づくりはどのように進めていったのですか?
またそれにより、新しい発見などがあったらぜひ伺ってみたいです。


鈴木宏平:
このプロジェクトを始めるにあたり、デザインをミト、染色を菜々子、写真を片岡、グラフィックを僕という役割分担を当所から決めていました。そのため、キックオフの段階から全体でのミーティングを重ね、その後の進行では服自体は水戸守と菜々子が進め、撮影から全体の世界観の構築は水戸守、片岡、私の3人で進めていきました。


水戸守:
今期(15SS)に関しては、立ち上げということもあり、服を作ってきた経験のある私が、作りたいイメージやデザイン(生地の選定含む)を先に提案するという形でスタートしました。

色に関しては、デザイン画の段階で、デザイナーとしてイメージに合う希望の色と、染色家として出したい色を机上に上げていました。それを、仮縫いなどを経て、ある程度形が見えてきた段階で、お互いの意見を精査しあい、一緒に色の絞込みや、色展開を考えていきました。


鈴木菜々子:
「服をつくりたい」と言ったものの、私の方には全く知識や経験がなく、今回の立ち上げではデザインから生産管理まで、ミトに先導してもらう形になりました。

一言に「天然染料で服をつくる」と言っても、それは単純に「天然染料で服を染める」こととは違うのだということを何度も実感しました。
色に関して染色家としての希望を消すことに徹してみると、不思議なことに染めることがもっと面白くなり、草木染めの奥深さや今後の課題が次々と見えてきます。あくまでも、つくりたいのは服。どんなに手間をかけた色でも、どんなに綺麗な色でも、服として魅力的でなければ意味がありません。デザイナーの求める色にどれだけ近づけるかということは、今回だけでなく、今後も続いていく夢のある挑戦だと思っています。
ただそれでも、デザイナーと染色家が対等な関係であるこのプロジェクトでは、できないものはできない、やらない、ということがはっきり言えます。デザイナーとして、それは相当なもどかしさがあったんじゃないかと思います。実際その点では何度もぶつかり、その度に話しをしてきました。

今の段階で合成染料を使って実現させることではなく、技術を高めることや新しい試みの中で、天然染料の色を確立していくことが、このプロジェクトのひとつの目的です。このやり取りは、本当に意味のあるものだったと思っています。


 
someyamito_01
デザイナー水戸守の東京のシェアオフィスにて撮影(ソメヤミトのサイトで他のカットもご覧いただけます

質問3
デザインについて


bollard:
サンプルを拝見して、オーガニックコットンと天然染料と聞いてイメージしていた物よりも都会的というか、良い意味でギャップがありました。


水戸守:
このブランドイメージやデザインを作っていくにあたり、天然染料やオーガニックコットンを謳うことが、ソメヤ側からの唯一の条件であったように思います。

それを踏まえたうえで、既存のオーガニックコットンブランドにあるようなナチュラル系といわれるブランドにはまずしたくないというのは、一番にありました。
既にあるものの二番煎じになるのでは、利益重視ではない、新しいプロジェクトを立ち上げる意味が無いと強く思っていたからです。

私自身、岡山に5年半住んでいた経験から、私たちは、自分の過ごす風景に似合う服を選ぶ傾向があるように感じていました。木々や水辺の多い風景。ビルや人の多い風景。住む場所や、生活様式により、着たい服が、生活に自然と寄り添っていくものだと思います。

ただ、今回は岡山に住んでいる人たちにも、東京に住んでいる自分や、自分の友人にも似合う服を作りたいとう課題を持って挑んでいました。なので、スタンダードを軸にしながらも、クリエイティビティの高いデザインを心がけることで、デザイン性とリアルクローズのバランスとをとっていたように思います。


 
someyamito_01
今回のDMのデザイン

質問4
ビジュアルについて


bollard:
DMやWEBサイトなどのビジュアル表現も、予想に反したモダンな印象でした。何か「ナチュラル」や「田舎暮らし」への画一的なイメージへのパンク精神みたいなものを感じたのですが(笑)、そういう気持ちはあったりしますか?


水戸守:
前の質問で答えた内容を、まずはじめに4人できちんと共有できていたことが、きちんと形になっているように感じます。それぞれが、新しいことをしようという気持ちで望めていたと思います。


鈴木宏平:
パンク魂(笑)からではありませんが、これまでの『ナチュラル』とイメージされる様なビジュアルではない世界観を作ろうと当初から考えていました。

ソメヤミトは「オーガニックコットンと天然染料でつくる服」と掲げていますが、それは、モノづくり(今回でいえば服づくり)における前程条件だと考えています。 オーガニックコットンであることや、天然染料であることが特筆されるべきことではなく、服をつくり販売する行為の全体のクリエイションを「選んで」ほしいと考えているからです。

そのため、服を始めあらゆる制作物の一つ一つのクオリティを上げたモノづくりをしようと、メンバーそれぞれの挑戦の結集がソメヤミトというプロジェクトでありたいと、キックオフの段階で皆と話し進めてきました。(いい意味で?笑)覆し、驚いていただけたのなら嬉しいですね。


 
someyamito_01
香川の縫子・大石さんの仕事場にて撮影(ソメヤミトのサイトで他のカットもご覧いただけます

質問5
モデルと写真について


bollard:
今回のモデルの着用写真は、奄美大島の染色工房や高松の縫子さんの作業場など、洋服作りに関わる現場で、メンバーに関わりのある方をモデルに撮影したとのことですが、非常に印象的な写真に仕上がっていると思いました。ドキュメンタリー的でもあり、非現実的な不思議さもあり。これはどのように生まれたアイデアなのですか?


水戸守:
ブランドをはじめるにあたり、まず、どこで誰が関わっているのかを、明確にしたプロジェクトにしたいという想いがありました。
アパレル企業で働いていた経験から、実際に手を動かしている人とコミュニケーションが大切だと感じていた事と、服を作って届けるまでの透明性を伝えることに意味があるという思いがありました。その上で、関わる人や場所を、わかりやすく紹介できるビジュアルがあれば、言葉をたくさん並べるよりも、よい自己紹介になると思い、今回のメインビジュアルの軸となるアイディアを提案しました。撮影では、モデルとその場所との不思議な距離感を大切にしながら、スタイリングやポージングの指示をしています。


 
someyamito_01
ソメヤスズキが工房を構える美作の難波邸にて撮影(ソメヤミトのサイトで他のカットもご覧いただけます

質問6
ブランドの立ち上げについて


bollard:
水戸守さんは、独立後、ご自身でファッションブランドを立ち上げることは初めての経験だと思います。
自ら洋服を作り、ブランドの立ち上げを経て、洋服の魅力を再発見したようなエピソードがあれば教えて下さい。


水戸守:
今年に入ってから、フリーランスとして活動を始めました。 大学時代に、ファッションをコミュニケーションとして捕らえ、どういう形で人に伝えるか、までを学んできた経験から、服をデザインし、パターンをひいたところで終わらせるのではなく、人に伝えるビジュアルに落とし込むところまで携わりたいという思いが強くありました。それが今回実現できたことは、とても有意義な時間でした。

今まで、公に自分の名前を出さずに服を作ってきたので、今回、このように自分の名前を矢面にさらすのは、正直怖いという思いがあり、それと同時に、大きな責任を感じながら、ここまで進めてきました。そんな中、知らない人が自分の作った服を着てくれることは、もちろんありがたく、喜ばしいことですが、私のことを知っている身近な人に選んでもらえて、着てもらえることが、こんなに嬉しいとは思いませんでした。


 
someyamito_01
ソメヤミト2015/春夏(ソメヤミトのサイトで全コレクションをご覧いただけます

質問7
素材について


bollard:
鈴木菜々子さんは、これまでの個人のソメヤスズキの仕事でもオーガニックコットンと天然染料にこだわっておられます。その一番の魅力は何ですか?
また、今回の物づくりの中で、その魅力を再発見したようなエピソードがあれば教えて下さい。


鈴木菜々子:
オーガニックコットンについてですが、できるだけどこで誰がどんな風につくったかが分かるものを使いたいという思いが強いです。使用感、特に肌触りのことなどを考えれば、オーガニックコットンが優れているとは思いませんし、我が家のタオルで一番柔らかくて気持ちがいいのは、粗品でもらった黄色いタオルです(笑)。

理想を言えば、自分たちで農園に赴き、生産者と話しをして、彼らがどんな国で、どんな言葉を話し、どんな食事をして、賃金がどれぐらいで、どんな暮らしをして、どんな気持ちで綿花をつくっているかを知ることができれば、そしてそれをお客様にきちんと説明することができるならば、オーガニック認証が必ずしも必要だとは思っていません。これはソメヤスズキとしての、今後の大きな目標でもあります。きちんとつくられたものに正当な対価が支払われれば、つくる人も買う人も、気持ちがいいんじゃないかと思います。

天然染料を使って染めることと、そうでないもので色を染めることは、私にとってまったく違う行為です。「ソメヤミト」は服をつくるプロジェクトですが、私にとってそもそもの始まりは「服をつくること」ではなく、「天然染料でなにができるか」ということであり、そのひとつの可能性としての「ソメヤミト」です。

合成染料によって、どんな色も安価に再現できるようになり、表現の幅は広がり、誰もが好きな色で日々を彩ることができます。私自身、合成染料を否定する気持ちは全くありませんし、そういう意味で天然染料を選んだ訳ではありません。単純に、土と水と火があれば色を染められることが面白いと思いますし、可能性を感じます。

極端なことを言えば、山から草木を集め、水を汲み、火をおこせば、私はずっと染め続けることができます。ただそれは、豊かな環境があればこそ。そして技術を研ぎ澄ませていけば、その環境を変えてしまうことなく仕事を続けられます。それはこの土地に暮らしてみて、初めて気付いたことでもあります。

また、今回の展示会中にお客様とお話をする中で、天然染料の魅力を再発見できたように思います。
いつの間にか当たり前になっていた色、草木染めの魅力が、お客様にとって新鮮であるということが、私にとっての気付きでした。何色、とうまく言えないような微妙な色合いや、植物から色を得られるという技術。それを服として暮らしの中に取り入れることが受け入れられ、求める人がいるというのは、本当に嬉しいことです。今後の展開にも色々な希望が膨らみます。


 
someyamito_01
ソメヤミト2015/春夏(ソメヤミトのサイトで全コレクションをご覧いただけます

質問8
展示会受注会という手法について


bollard:
ファッションブランドの流通は、半年先の季節のアイテムを店舗から受注するのが一般的で、ソメヤミトのようにお客様から直接受注する方法は、ここ数年で増えきているように感じるものの、あまり一般的ではありません。この手法に行き着いた背景を教えてください。


水戸守:
私が、ソメヤミトのメンバーとして、このような形を選んできたことのきっかけとして、3.11があります。 わたしは、自然エネルギーのみで、ないしは、自然と調和するエネルギーのみでわたしたちが使うエネルギーをまかなうことに賛成です。1日も早くそうなればいいと願っています。

しかし、わたし自身はずっと原発による電気を使い続けてきましたし、その電気を使って便利な生活を続けてきました。そして、その原発というものを構想的に生み出す社会に今も加わっています。私たちは、かなり構造的に、原発を内包するような社会をつくるように教育され、その教育を信じて大人になり、そうして就職し、エネルギーをバンバンつかってきたのです。

人や会社の利権であったり、また利権を得るに至るそれまでの歴史であったり、家族関係、親類縁者、地域の人間関係、そういったものが絡み合っている中、この構造を簡単に解体する事などできません。これは、エネルギー問題だけでなく、貨幣経済をベースにした「都市」という構造自体が、自然環境に負荷をかける存在であるという事に他ならないのではないかと思っています。

8年以上アパレルブランドで働いてきて思うのは、服を作り、提供する事もまた、一つの「都市」という構造を持っているという事です。それに対して、誰かやなにかを批判するのではなく、そこに感謝をしながらも、新しい道はないのだろうかと模索しているのが今なのです。

私は、生産者と消費者が直接出会う事は、都市のまま、しかしローカリゼーションの道を進むことになると思っています。その実践こそが、私が考えるこのプロジェクトの目的であり、提案でもあります。


鈴木菜々子:
私たちは小さなブランドですし、資金的な面で今回のような受注会になったということももちろんあります。けれど、私たちの目指すものづくりのプロセスを考えてみると、お客様の顔を見ずに販売することへの違和感は最初からありました。

お客様と会って話しをしたり、実際に着心地や色を確かめてもらったり、興味を持っていただいたことへの説明ができるということも、「服をつくる」過程の一部なんじゃないかと思います。

今後はwebで受注できる体制や、工房のある岡山(難波邸)にショップを持つなどの展開も考えていますが、それでもどこかでお客様と直接繋がる販売の仕方を探っていきたいと思っています。


 
someyamito_01
ソメヤミト2015/春夏(ソメヤミトのサイトで全コレクションをご覧いただけます

質問9
展示会場について


bollard:
今回の展示会場は、もともとの繋がりや縁を大切に選ばれたのだとか。
bollardで展示をすることになったのも、共通の友人がたまたま鈴木家のご近所に住んでいたという縁がきっかけでした。
展示会を各地でやってきて、例えば直接お客様と対話されてみての印象や、また地域性とファッションについての気付きなど、何かあれば聞かせて下さい。


鈴木菜々子:
このプロジェクトの始めのころから、地域性とファッションのことについては色々と話をしてきました。特にデザイナーのミト は普段から都会で働いていますし、長い間アパレル業界で仕事をしてきて、トレンドにも敏感です。
一方私たちは、都会から田舎に生活の場を移し、着る服も少しずつ変わっていきました。ファッションとしての衣服というよりも、動きやすい服装を選んだり、着飾る必要のある機会もなく、そもそも私たちがあまり服というものに執着がなかったので(笑)、ミトはとても苦労したと思います。そういう部分も含めて、すべてをミトに委ねましたが、出来上がった服は私たちもミト自身も自然に着られるものばかりでした。それは展示会の中でも何度も思ったことで、着る人によって、合わせる服や小物によって、様々な着こなしができます。動きやすいこと、田舎で浮かないこと、都会にも着ていけること、1シーズンで飽きてしまわないことなど、あらゆる要望をすべて服に落とし込んでくれたミトに感服するばかりです(笑)。
けれど、私たちが求める服を、同じように求める人は、もしかしたら結構いるのではないか?というのは、こちらに移住した人たちの仕事や暮らし、動きを見ていて感じていたことでもあります。年代的に子どもを持つ人も多く、都会と比べて土に近く、それでも仕事で外に出ることもあります。かと言って、ただ動きやすい服が欲しいというわけでもない。もちろんそれは、田舎に住む人だけの気持ちではないと思うし、展示会で服を気に入ってくれた人たちも、本当に色々でした。
様々な年代の方に袖を通していただき、選んでもらえたこと、それがみなさんとてもよく似合っていたことも、展示会での発見でした。とても嬉しいことです。


水戸守:
展示会場を選ぶ際、利益や集客のことを考えると、首都圏でやることを優先的考えるのは当然だと思いますが、このプロジェクトでは、Q8でお話した内容が根底にあったので、まずそこの優先順位はまったくはずし、他の地域と並列にして考えていました。その上で、私達個人とそれぞれ交流があったり、共有できるものがあるという事を大切に会場を選んできましたつもりです。
ただ、今回、スケジュール的なことや、いろいろなタイミングの兼ね合いで、私が東京に住んでいるのも関わらず、関東開催が埼玉のみとなってしまいまい、友人から苦情が届きました(笑)


 
someyamito_01
ソメヤミトの始まりの空間、鈴木家にて撮影(ソメヤミトのサイトで他のカットもご覧いただけます

質問10
最後に、一言


bollard:
最後に、一言。
お客様に向けてコメントをお願いします!


鈴木菜々子:
展示会を何箇所か回ってみて、各会場それぞれの空気感、印象の違いが本当に面白いと思いました。bollardさんでの展示会がどんな風になるか、服を並べるのがすごく楽しみです。
期間中は2人とも在廊していますので、デザインや染めのことなども聞いていただけたらと思います!


水戸守:
さまざまな場所で展示会を開催してきて、面白いことの一つに、会場づくりがあります。
その場所の空間や、そこにあるものを生かしながらも、私達らしい空間を作るのも、表現の一つであり、服づくりの一部です。受注会だからと気負わず、気軽に遊びにきていただき、見て、着て、感じていただければと思います。



bollardからソメヤミトへの質問(了)
皆様のご来場をお待ちしております。