ツンデレ

エッセイ

ツンデレとはよく言ったもんだなぁ、と、昨夜から今日の昼にかけての宇野港付近の空模様をみていて思った。

Wikipediaによれば、ツンデレとは「特定の人間関係において敵対的な態度(ツンツン)と過度に好意的な態度(デレデレ)の両面を持つ様子、又はそうした人物を指す。」ということなので、まさに天気はツンデレだ。


昨日の夜はあんなに荒れていたのに、朝起きると、瀬戸内の海は穏やかな凪。
「今日は気持ちのよい日になるな」と思って、朝食を用意していると急に雲行きはあやしくなり、案の定ちょっとした嵐のように。

「これは困った、今日は燃えるゴミの日なのに」と思って、休店日に頑張ってかき集めた自宅の庭の草や落ち葉は次の機会にでも捨てようか、と出勤準備をして玄関を出るとすっかり晴れている。

「これはチャンス、やっぱり捨てられるだけ捨てておこう」と思って、100段を超える石段を2往復したところで、またポツポツと雨が落ちてくる。

「おいおい、今日はこれから我が家に冷蔵庫が届くっていうのに、やっぱり雨なのか」と思って、自宅で冷蔵庫を待ちつつ仕事をしていると、強い日差しが部屋の奥まで射しこむ。
しかしながら、外は雨。

本当にどうなってんのよ、と思いつつも、「ああ、これがツンデレってやつなのか」と腑に落ち、なんだか天気ってやつが可愛く思えた。


そういえば、3年近く前の2011年9月3日は忘れられない。

岡山に来て、初めての台風。
聞けば、岡山に上陸するのは珍しいとのこと。

その日は東京の知人に紹介してもらった方に会いに、児島まで行く約束をしていたのだが、台風上陸ということで延期になった。
その約束が改めて実現するのはその年の12月だったから、台風のやつめ!である。

結局その日は、一緒にでかける予定だった2家族を我が家に招き、みんなで手巻き寿司をしたので、それはそれで楽しむことができた。

この2つの動画は、その2家族を待つ間に撮ったものだ。
今になってもたまに見返すほど、気に入っている動画だ。

どちらも天気がツンツンしているときに撮ったものだけれど、実に愛らしい。
私にはどちらかというと、デレデレしてんな台風め、だ。


台風は時に甚大な被害をもたらし、人命を奪ってしまうこともあるので、決して歓迎できるものではないけれど、ものごとには多くの側面があることを感じる機会をくれるものとして、今も捉えている。


4月4日
宇野港に新しくできた飲食店のオープニングパーティで少し呑んだ後の事務所にて