削って、削って、削って

エッセイ
連載もの(仮) #2 削って、削って、削って

我が家でもここのところ出番の多い鍋。
まだしばらく活躍は続きそうだ。

だから、味に飽きないようにいろいろな食材を使うのだが、そのなかでも一番の活躍は、やっぱり白菜。

我が家の場合、いつの頃からか妻の勧めで、白菜は外葉から順番に使っていくことになっている。

なんだか白菜が長持ちするような気がするのと、外葉から一枚一枚剥いて使うのが気持ちよいこともあり、勧められるがまま続けている。(が、今調べてみたら、中心から食べることを勧めている方も多いですね。)

中心に近づくほど葉は白くなり小さくなり、見るからに葉の表面も柔らかそうな質感になっていき、なんとも綺麗なものだ。

「あ、この葉を剥く前の方が好みだったな」
「もう一枚剥いたら、どんな感じになるだろうか」

この白菜の葉を剥くという行為には、単なる日常ではあるが、なにか大切な本質が隠れていそうだ。


今夜は白くて柔らかい彫刻を眺めながら、早口で寸評を叫びつつ、太巻(近所で採れた穴子入り)を頬張るつもり。


2月3日
宇野港にて